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Mozilla、Firefox 142.0デスクトップ向け最新安定版をリリース。新しいタブページの表示内容改善やセキュリティ対応など

Mozillaは2025年8月20日(現地時間8月19日)、Windows、Mac、Linuxなどデスクトップ向けのWebブラウザFirefoxの定期的なメジャーアップデートとなる「Firefox 142.0」を正式リリースしました。

今回リリースされたMozillaのWebブラウザ最新バージョン「Firefox 142.0」では、以下の新しい機能や修正が行われています。

Firefox 142.0デスクトップ版リリースノート

新機能

  • (段階的な展開) アメリカのユーザー向けに、新しいタブ内のおすすめ記事がスポーツ、食事、エンターテインメントなどトピックごとにグループ化されるようになった。興味のあるグループをフォローする、閲覧したくないグループをブロックすることも可能となり、新しいタブのコンテンツをコントロールできるようになる。
  • (段階的な展開) リンクプレビューにより、リンクをクリックする前に内容を確認できるようになった。リンクを長押し (あるいは右クリックから「リンク先をプレビュー」を選択) することでプレビューを確認できる。オプションとして、プレビューに AI で生成したキーワードを含めることもできる (AI はデバイス上で稼働するためプライバシーも保護される)。
    パフォーマンス、品質向上のためリンクプレビューは段階的に展開される。現時点では en-USen-CAen-GBen-AU ロケールで 3 GB 以上のメモリーが利用可能なユーザーが利用可能である
  • Windows: 終了時あるいは再起動時に継続的に表示される通知をクリックすることで、関連するウェブページを適切に開けるようになった。これまではウェブサイトのメインページが開かれていた。
  • 強化型トラッキング防止機能の厳格モードにおいて、ウェブサイトの表示に問題が生じたときにトラッキングコンテンツを例外的に許可できるようになった。
  • サイドバーからアドオンアイコンを除去できるようになった。アイコンを右クリックして サイドバーから削除 を選択することで削除できる。

修正

  • ブックマークダイアログ内でのスクロール速度を改善。コンポーネントエリア外に出ないようになった。
  • blob 画像のドラッグ & ドロップのサポートを改善。

変更

  • アドレスバーから履歴を検索したときの結果表示を改善。重複している可能性のある検索結果の表示が少なくなる。
  • ネットモニターの改善。リクエストが終了する前でもネットワークパネルにリクエストヘッダー、Cookie、パラメーターが表示されるようになった。

Enterprise

Developer

  • アドオン向けに wllama API をサポート。ローカルの大規模言語モデル (LLM) をアドオンに直接統合できるようになった。
  • デバッガーに新しい設定を追加。スクリプトの実行を中断しているときにオーバーレイを表示するか制御できるようになる。
  • Prioritized Task Scheduling API をサポート。タスクの優先度を管理できる。
  • Selection.getComposedRanges() API を利用可能となった。DOM 境界の影であっても選択されたテキストエリアを正確に取得できる。
  • URLPattern API をサポート。標準化されたパターン構文によって URL の一致、パースが可能となる。

セキュリティ修正

今回のアップデートでのセキュリティ修正は合計9個で、重要度別の区分では重要度区分「高(high)」5件、「中(moderate)」1件、そして最も低レベルの「低(low)」3件の修正が行われています。

重要度「高」のセキュリティ修正情報

重要度「中」のセキュリティ修正情報

重要度「低」のセキュリティ修正情報

Firefox 142.0 についての一般的な情報は リリースノート を、開発者向けの情報は MDN および Mozilla Developer YouTube チャネル を参照されたい。

注意事項

▶︎Security Vulnerabilities fixed in Firefox 142 — Mozilla

Firefox 142.0」は、Windows, Mac そして Linux向けがリリースされており、すでにFirefoxがインストールされている場合にはメニュー「Firefoxについて」から、あるいはMozillaWebサイトよりダウンロードいつでもアップデートすることができます。Firefox 142.0 の利用に必要なシステム要件については、Firefox 142.0 システム要件 を参照してください。また、延長サポート版である Firefox ESR もバージョン 140.2.0、128.14.0 および 115.27.0 がリリースされています。

Mozillaは、6~8週間隔で新しいFirefoxのバージョンをリリースしています。Windows、Mac、Linuxなどのデスクトップ向け次期メジャー・アップデート版「Firefox 143」は現地時間2025年9月16日(火)のリリース予定となっています。

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